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デジタル的読書の夜明け
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パソコンが普及し始めてから、「画面で本を読む」ということへの追求が、限りなくされてきた。PDAの登場で、それはより手軽で実現可能性の高いものへと近づいたような気がしたが、ふと周りを見渡してみれば、そんな人を見たことがないのが正直なところだ。それでも大勢の人が、デジタル読書への夢を語り、その魅力について考察し続けている。

そしてついに、その夢が「電子ペーパー」によって叶おうとしている。
電子ペーパーというのは米e-Inkを筆頭に、多くのメーカーで開発が進められる、次世代の表示パネル技術だ。つい先日、このe-ink社の電子ペーパーを使った製品が、パナソニックとソニーから発売された。

電子ペーパーの表示は、いわば「高品質なファックス」だ、消せるファックス用紙という言い方もある。ノイズっぽさもあるし、本当の印刷のような美しさはない。しかし、じっと見ても”印刷か画面か”がわからないほどきれいなのだ。うん、そういう意味では美しいといってもいい。目は疲れないし、読みやすい。それだけはいえると思う。デジタル読書が可能になったと思えてくる。

パナソニックがリリースしたのは「シグマブック」という、観音開き型の端末で、2つの電子ペーパーが見開きで配置されている。ただ、”本”代わりにというには重い。そういう印象だ。一方、ソニーのは1つの電子ペーパーしかないが、とても軽い。

見開きと単一ページ、比べれば見開きの方が広々としていていい。しかし、重いのはいただけない。また、きっと単行本代わりにつかうと考えれば、総合的に使い勝手が良くなければ、結局高価なおもちゃで終わってしまう。

PDA読書の失敗は、画面が汚なく、狭かったことだと思う。クリエなんかは高精細だったが、やはり狭い。メールをさっとよむくらいならまだしも、読書気取りでページに1000字近い文字を表示させれば、目と肩が痛むほどつらい。携帯もしかりだ。(ただ、携帯に関しては、その読みにくさを皮肉った”携帯文学”というものがある。それはそれでおもしろい)電子ペーパー端末にその不安はない。

あとは装置のもろさにあっただろう。単行本は落としても壊れない。コレに関しては重いシグマブックはかなり不安だ、そもそも作りもやわい感じがする。その点リブリエは、専用のカバーがあるし、筐体も1画面だけにしっかりしている。

カタログを見てみると、大きく書かれているのが「沢山の書籍が保存できる」という売り文句。メーカーがプッシュする意味がわからない。ユーザーのメリットがない無意味だ。興味深く感じたのが「朗読」と「辞書」、「しおり」、「スクラップ」だ。

ページをめくるしかなかった単行本が、イヤホンを指すだけで“聴ける”のだとしたらそれはすごい。しかも、最近人気の辞書端末代わりになるのだとしたら、3万〜5万なんて出費をしないで電子ペーパー端末を買うことも検討する。そして、ちゃんとデジタル端末らしい画期的な操作性で”しおり”とか“スクラップ”を管理できるのだとしたら、すごいじゃん!と思ったのだ。

実際、端末をいじってみたのだが、これまでの使いにくいPDAとか辞書端末の操作感だったのでがっくりした。「本をめくるように」は使えない。

そこで考えたのは“デジタル的読書とは何だろう?”ということ。
それは、”デジタル端末で読書をする”のではなく、”いままでにない画期的な読書を体験すること”ではないかと思ったのだ。
電子ペーパーそのものはすばらしいのだ。だからこそ、旧態依然としたインターフェイスは捨て、新しい媒体にあった、デジタルの利点を生かした新しい読書体験を生み出して欲しいものだ。


【関連URL】
・ソニー「LIBRie(リブリエ)」
http://www.sony.jp/products/Consumer/LIBRIE/
・シグマブック
http://matsushita.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn040129-2/jn040129-2.html
・シグマブック-電子書籍コンテンツ販売サイト
https://www.sigmabook.jp/SigmaBook/Entrance.do
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by ism_maskin | 2004-05-28 03:28
ブログって何?を満たす新刊「1日5分の口コミプロモーションブログ」
a0008050_115942.jpgちょうど一年前から書き始めたブログ入門書「1日5分の口コミプロモーションブログ」(英治出版、著者:増田真樹、長野弘子)が、やっと出版されました。
ハウツーではなく、ブログの特徴や性質、ブログ全体で起こっていることや、その可能性などを書いた本です。
ブログに関心のある人、ブログを始めたばかりの人、ビジネスなんかでの利用をもくろんでいる人たちに読んでもらいたいと思っています。
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by ism_maskin | 2004-05-24 11:56 | クオリア
Office 2004 MacOS X体験版(1)
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Microsoft Office 2004 for Mac OS Xの体験版がダウンロードできるようになった。関心のある機能は搭載&改善されただろうか。

1.Mac標準アドレス帳とカレンダーとの連携
2.Keynote並の美しいプレゼンテーション
3.フォント問題の解消(フォントが一致しないのでWinファイルが崩れる)

数回に分けて簡易レポートをお伝えします。

【関連URL】
・Mactopia Japan
http://www.microsoft.com/japan/mac/download/testdrive/office2004.asp
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by ism_maskin | 2004-05-20 14:55 | 技術
短編:田植えの季節  〜デジタル世代の気づき
ある片田舎の温泉・・・紅い顔で長湯している初老の男性が二人で話し込んでいた。

「あいつ、日本酒を持ってあたま下げに来たぞ。」
「君島か?どうしてだよ?あれだけ俺たちを頭が古いと非難していたあいつが」
「水田の水が足りねえんだとよ。
 ”どうかあまった水を捨てないで分けてください”と土下座しやがった。
 しゃあねえからわけてやったよ。今、水を畑に流しているところだ。」
「米が作れなければ生きていけねえからな」

「そうだ、あいつ、インターネットとか通信関連の仕事をしていたらしいぞ」
「伸び盛りの仕事じゃねえか、なんで農業なんて始めたんだ」
「中東や中国で事業を展開していて、そのとき奥さん無くされたんだとよ。テロらしいな。」
「なんでそんな危ないところに行く必要があるんかね。」
「そう、俺もなそう思って聞いてみたんだよ。あまりにも深刻な顔してっからよ。」

二人はそのときのシーンを回想し始める

汗だくになり土下座をし続ける青年 君島が語り始める。
「危険を冒しても何かにチャレンジすることが必要だと思っていたんです。成功さえすれば莫大な利益があるし名声も得られる。そこでテロに出会いました。彼らを恨み復讐してやろうと決心したりしました。

ウェブログでこの哀しみを誰かに伝えたいと思い、いろいろなことを世界に向けて発信しました。けれどもそこで矛盾に気が付きました。私のやろうとしていたことは、テロリストと同じだということです。世界中の大勢の人からメールが届いたんです。

私にできることは、自分で自分の生きる糧を生むと言うことだということを悟りました。自分で食べ物を作り、それを得て生きていく。誰のものも奪わず、恨まずにすみます。
そして今回、身の回りのみなさんが大切だということがとてもよくわかりました。これまでのことはごめんなさい。家内を亡くしたつらさを、あなた達にぶつけていました。水に関しても農業をなめていたのかもしれません。」


そこまで話を聞くと、あまりの長湯にのぼせてしまいそうな二人は、”そろそろ出ようか”と互いに声をかけ、お湯から上がり、その壁の向こうに広がる、水が流れ始めたばかりの田畑を見渡した。

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「まあ、農業をやっていたって、争いはあるし、きわどい仕事をしている人も大勢いるわな。」
「今時の自然志向なんて言葉には合わない世界なのは確かだな。結局、金だから。」
「けれどもあの兄ちゃんの考え方は好きだよおれは。あいつは必死にやってるわ。若いとかいうことが理由じゃなく。」
「生きるのに一生懸命なんだな。」
「いつかまた性格が荒れる日が来るかもしれんが、そんときは本気でぶんなぐってやる。」
「本気か・・・久しぶりに聞く言葉だな。意外と使わんよ。」
「あいつの畑に稲穂がつくまで見ててやるか。」
「俺たちよりうまい米を作らないと許さないっていってやるべ。」

それからまもなく青年の畑に水が満ちた。
青年は一つ一つ祈りを込めて苗を植えていった。

(2004-05-19、この物語のはフィクションですが、実話を元に構成されています。)
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by ism_maskin | 2004-05-18 16:54 | クオリア
PowerBook対応バッグの決定版
実は、僕はブリーフケースオタクだったりします。
高校生の時にドラマの小道具などでこっそり注目を浴びたManhattanPassageのメッセンジャーを買ったのを皮切りに、さまざまなナイロンバッグを買いまくり、Coachに数年はまったりもしましたが、現在はブレントヘブン(BrentHaven)に落ち着いています。
(今まで買ったもののほとんどは押入に詰め込まれたまま・・実にまるまる一つの押入が埋まっています・・・)
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PowerBookG4ユーザーはきっと”何これ?”と思ったでしょう。
BrentHavenは、PowerBookG4にフィットする各種バッグをリリースしているのです。当然、その機種にあった緩衝材がしっかり縫い込まれていて安心。インナーポケットも十分すぎるほど用意されています。

僕のブリフケース物欲は、すべてノートパソコンの持ち運びに焦点が当てられていました。思い返せば、初めてのノートはPowerBookDuo280c、次はPortege610CT(東芝ダイナブックの米国版)、そしてソニーVAIO505。で、今はPowerBookG4/15'というわけです。

PowerBookG415インチ対応バッグは結構でかくて、書類をぱんぱんに詰め込んでいると「旅行ですか?」と聞かれる始末。”ちょっとうざいなぁ”と思って、一時期使うのを止めたのだけれども復活。このデカさ加減がいいなと思う今日この頃です。実際肩にかついでみるとカッコイイ!と思うはず。増田一押しのバッグです。

ご存じの人もいるかもしれませんが、BrenthavenのG4対応バッグはAppleStoreでも取り扱っています。しかし、AppleStoreで取り扱われていないモデルが、上野のアメ横の某ショップで変えたりするんですよこれが。(教えないところがいやらしい?)
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by ism_maskin | 2004-05-18 02:21 | クオリア
ゼロ歳児が教えるユーザーインターフェイス
随分前のこと、MacPeopleの野末編集長とネタが見つからないという相談をしたところ、”身近なところから見直してみては?”とアドバイスをいただいた。
早速、自分の生活の中に隠れたネタを探そうといろいろと見渡してみたのだけど、該当しそうなものと言えば「育児」くらいしかない。
そう、僕はゼロ歳から(現在2歳半)息子を仕事しながら育ててきた。
なので「男の育児とパソコン」これをテーマにしよう、ということにした。

「育児とパソコン」というと、どうやってパソコンを育児に役立てるか?というテーマに陥りがちだけど、ちょっと違う。
というのは、息子はデジタルがジェットをどんどんいじくり回すのだ。
これを眺めていると面白い。
ユーザーインターフェイスの善し悪しがわかるのだ。

例えば携帯電話。
ゼロ歳の息子は、あっというまにボタンを操作して、デジカメで写真を撮ってくる。(今ではもうあきたらしい→お話に夢中)
それをみたときに、さすが携帯電話のUIってのは完成されているんだなと思った。

パソコンの場合、すこし様子が違う。
今までWindowsのVAIOノート505esと、Apple PowerBook G4を使ってきた。
VAIOノートの場合、息子は目を離したすきに、キートップ(キーボードのボタンひとつひとつ)をほとんどひっぺがしていた。トラックパッドもさわったがいまいち興味がわかなかったらしい。

PowerBookG4の場合、まずトラックパッドに触れて、画面上のメニューがウニョウニョ動くのが気に入ったらしく、いろんな場所にカーソルを移動させてはその動きを楽しんでいる。

ここでふと思ったのはMacOSXのUIの方が直感的なんだなということ。
10.3から搭載されたexposeという、全てのウインドウをサムネイル化する機能はかなり面白いらしく、「これ!」とみたいウインドウを選んだりする。

まあ、乳幼児の操作感がUIの良さと直結するわけではないが、僕としては「ものの使いやすさはまず子供に渡してみることから始まる」という認識ができた。

2歳の誕生日に僕のお下がり端末をプレゼント。息子専用のパソコンはWindowsCEになった。これはしばらくはまった。指で操作できるからだ。さすがに素晴らしいと思ったが、お絵かきしか使わなくなった(笑)

現在は、PowerBookG4がお気に入りで、「お仕事する〜!」といってはアーロンチェアに飛び乗り、ばりばり操作する。
その横で、「あ〜!、それ消さないでよ!」と僕は叫んでいたりするです(笑)
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by ism_maskin | 2004-05-17 16:53
坂本龍一さんインタビュー「ネット上のコミュニケーションや表現について」(1)
こんにちは。そして初めましてみなさん。
METAMiX!というブログを運営している、maskinと申します。

しばらくうまく自分の本ブログとこのエキサイトブログの使い分けができてなかったのですが、ismブログの本格始動に合わせてじっくりと取り組んでいきたいと思います。

このブログでは、デジタル関連の最新の動向をお伝えするとともに、デジタル機器の道具としての側面や、国民の過半数に普及したインターネットが今後私たちの生活にもたらすことなど、ちょっと先のことも考えていきたいと思います。

さて、今回は、音楽家 坂本龍一さんに「ネット上のコミュニケーションや表現」について話を伺ったので、数回にわけて紹介したいと思います。

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maskin:坂本さんは、これまで村井教授やデジティミニミの竹中さんといった先端の技術者と共にネットを使った表現活動をかなり早い段階で行われてきました。
どういったところがおもしろかったのでしょうか。また、やったことによって何が得られたのでしょう。

坂本氏:

まず、インターネットが新しい技術だったこと。ぼくたちの目の前で、日々新たに変化、変容していく技術に関わることはとてもエキサイティングでした。

電話の発明に関わった人たち、TVの発明に関わった人たちもこのような、あるいはそれ以上の興奮を味わったのではないでしょうか。

また電話やTVなどとの共通点として、三者ともコミュニケーションの技術だということがあります。またぼくの専門の音楽も、当然ながらコミュニケーションが重要性をもっていますので、必然的に磁力で引きつけられるように、ネットに引きつけられたのでした。

当時、ネットを使った配信に関してはTVと同様にほとんどが一方通行でした。
broad-castだったわけです。これをどのように、多数に配信すると同時に、多数からのメッセージも受信するmulti-castを実現するかということに、「f」というツアーで苦労しました。


maskin:坂本さんは、ヘヴィなMacOS&テクノロジーオタクで、さらにJava言語なども習得しようとされたとか。本当ですか?

坂本氏:

いえ、そんなことはありませんよ。関心はありますが、自分で言語でプログラムが
書けません。そうなりたいとは思いますが、勉強している時間がありません。今、
10代だったら絶対しますけど。


<<続く>>

(METAMiX!からの出稿でした。http://www.metamix.com)
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by ism_maskin | 2004-05-10 20:01




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