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木村剛という人を知っているでしょうか。
2002年に竹中チーム〜「金融分野緊急対応戦略プロジェクトチーム」に参加し、現在も年金問題や経済、社会についてさまざまな提言を続けている人です。テレビを見る人は(僕は民放は一切みません)きっと知っているでしょうね。 その彼がブログにはまっているのです。その名も「週刊!木村剛」で。このブログの人気はとんでもないもので、このブログから雑誌「月刊!木村剛」が発行されました。ブログを通した読者との交流がうまく紙媒体としてまとまったということでとても画期的な雑誌です。 当初、木村氏は、運営企業からブログの運営を依頼されたときは、ウェブコラムと勘違いをして「月に2〜3回更新?めっどっちいなあ」と思っていたのそうです。けれども、今では毎日更新するのが当たり前になっている。しかも、年金からスポーツまであらゆるテーマの記事をしっかり書かれていて、とても読み応えがあるのです。 この前お会いしたときに「ブログを初めてかわったことはありますか?」と聞いたら「休日はおろか睡眠時間がなくなりました」とおっしゃっていました。 ところで木村氏がブログにはまった理由は「トラックバック」にあるそうです。これまで15年間作家活動を続けてきた木村氏は、のどから手が出るほど読者の生の声を聞きたかったというのですが、出版物っていうのは一方通行のメディアで、読者の意見は売り上げと言う数字でしかかえってきません。 トラックバックは読者の声をそのままフィードバックしてくれるもの。木村氏はそこに感銘を受けたそうです。直接対話というとメールアドレスや電話番号が必須に思えますが、トラックバックはブログの記事同士を”つなげる”ことで対話が可能です。このブログを読んでいるみなさんは、エキサイトブログを始めている人が多いかと思いますが、おそらくトラックバックの魅力を感じているでしょう。 木村氏は、読者やファンからトラックバックされた記事をしっかり読んで、エントリーで紹介したり、トラックバックを仕返したりしています。そして、毎週優秀なブログを取り上げて紹介しています。 ここまで有名な人に紹介してもらうのはファンにとって夢のような出来事でしょう。しかも「月刊!木村剛」でも同じ試みを続けていくとのこと。木村氏は、こういった活動を通して「スター誕生」みたいな試みをしていきたいと思っているそうです。 最後に、木村氏の言葉を紹介します。「これまでネット上では閉鎖的なコミュニケーションが横行してきました、しかしリアルワールドを中心としたポジティブなコミュニケーションメディアとしての活用法を提唱していきたい」。 僕も、10年くらい前から「We are practicing the understanding and total circumference of the internet as a communication media.」というキャッチコピーで活動してきました。”コミュニケーションメディアとしてのインターネットを咀嚼する”という感じの意味ですが、ようやく成熟してきたのかなと感慨深く思っています。
by ism_maskin
| 2004-07-14 21:06
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【筆者のプロフィール】
フリージャーナリスト/コンサルタント。店舗経営、ITリサーチャー等を経て、1999年からシリコンバレーで個人向け証券情報サービス ベンチャーの立ち上げに参加。その後ネットエイジ等を経てフリーランスに。最近ではブログ界の事情通として執筆・講演、コンサルティング活動に従事。ブログ関連ビジネスの立ち上げに関わる。([metamix.com]) mail:maskin2005@mac.com ライフログ
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